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ナラタージュ 映画観た感想、ネタバレとあらすじ、すべて語ります!

映画「ナラタージュ」、公開初日の1番スクリーンで観てきました、やはり映画で観るのは良いですね。映画ナラタージュあらすじを全てお話しして、ネタバレします。感想はとにかくせつないです。純愛ならではのせつなさと悶絶がなんともいえません。。恋愛好きな方にはたまらない作品だと思います。注目の有村架純さんのラブシーンですが、松本潤さん、坂口健太郎さんを相手にあります。映画の公開初日なので、松本潤さん、有村架純さん坂口健太郎さん、大西礼芳さん、古舘佑太郎さん、行定勲監督の舞台挨拶やりました。こちらもバッチリ観てきました。この辺についても全てを語りたいと思います。ネタバレをしていますので、ネタバレを希望しない方は気をつけてください。

原作のあらすじはこちら → 原作ナラタージュのあらすじ、泉と柚子はどうなる!?

目次

映画ナラタージュ、主な登場人物

  • 工藤泉(くどういずみ)社会人。高校時代は演劇部所属。工藤先生のことを想っている。
  • 葉山先生 航行の教師。既婚だが訳あって妻とは別居中。社会担当で泉の恩師。演劇部の顧問。
  • 小野玲二(おのれいじ)社会人。回想時は泉と違う大学の理工学部の大学生。高校時代は演劇部の元部長。女性にモテる。
  • 柚子 現役高校生で演劇部所属。泉にすると高校、演劇部の後輩。
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映画ナラタージュ、ネタバレ、あらすじ

ここから先はネタバレです!ネタバレを希望されない方はをつけてください!

映画の冒頭は、雨の日、会社で残業中が泉が友人と電話をするシーンから始まります。主婦で母親になっている友人と電話で話している。会社の同僚が、泉がもっている懐中時計をみつけて、大事な人からの贈り物なのか質問をする。この懐中時計は葉山とお別れする時にもらったものだった。

ここで、泉が大学生の頃に葉山や高校演劇部の仲間と再会した時のことを回想し始める。どうしょうもなく、どうにもできない想いを抱えた2人が惹かれあった時のこと、それでも別れなければならなかった時のこと。

葉山が顧問を務める演劇部がある高校を卒業して、大学生になった泉。大学生活を送っているある日、葉山から電話があった。こころのどこかでずっと待っていた電話だったが、突然すぎてなかなか電話に出れない。

工藤さんの携帯電話ですか?

ずっと待ち続けていた、葉山の懐かしい声だった。

電話に出ても何といっていいかわからず、無言になる泉だった。葉山は、現在の高校の演劇部では部員が足りないため、学園祭の舞台へゲストとして演劇に参加してほしいと依頼するための電話だった。

泉は葉山の依頼を引き受け、久しぶりに高校に顔を出した。そこには、親友の志緒や演劇部の仲間の黒川、後輩のみんなが集まっていた。もちろん葉山も一緒だ。変わってない。もうひとり、黒川が大学の友人で演劇経験者だという小野を連れてきていた。ここで、みんなと小野ははじめて会った。

葉山は、泉が高校時代に事情により親友がいなくなってから、居場所がなくなっていた時に演劇部に誘ってくれたのだった。いじめのような体験をしていたことがあった。体育の授業を休んで授業を見学をしている時に、他の女子生徒からプールに飛び込むように強要され、制服のままプールに飛び込んだ。

それを体育の教師は泉が自分で進んでやったとして厳しく怒った偶然通りかかった葉山が、制服ごと全身びしょ濡れの泉を見て、ただ事ではないことを感じた。泉が自分でプールに飛び込んだと言う体育の教師に対して、

工藤がそんなことするはずないだろう!

プールに飛び込むところを見たのかっ?

体育教師の胸ぐらをつかんで問いただし、抗議した。

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泉のために一所懸命になってくれた。それから、泉はなにかと悩みがあると葉山のいる社会科準備室に行った。いつしか、悩みが無くても行くようになり、昼休みに行くのが日課のようになっていた。そして、卒業式の日にはキスをした。恋人ではないが、教師と生徒でもない、そんな関係だった。泉は、いまだに葉山への想いを断ち切れていなかった。

小野は泉の事が好きだった。ある日、泉は小野と一緒に演劇を観に行った。小野の演劇仲間の公演だった。泉と小野は、帰りに居酒屋で食事を共にした。小野君って付き合っているひといるの? 泉は、何の気なしに小野に聞いた。

いないよ、つきあっているひと。小野は真剣に答えた。帰りに、ふたりは小野の家に行った。小野が靴づくりが好きで泉のために靴を作っていたのをみせるためだった。ちょうどいい 以前、泉に足のサイズを聞いていた小野は完成した自作の靴をいずみにはかせた。そこで、小野は泉を抱きしめる。

工藤さんが好きだ。

ごめんなさい。

小野は泉に告白したが、泉は小野の気持ちを受け入れられず断った。泉の中にはまだまだ、葉山がいて小野を想うことはできなかった。

そんななか、泉が風邪をひいて演劇の練習を休んだ。葉山が泉の家を訪ねた。手には買い物袋がある。葉山は泉の見舞いに来たのだ。おかゆを作って、おろしたリンゴを泉にたべさせた。こんな時に葉山が見舞ってくれて嬉しくも、そして切なくもある泉が葉山に聞いた。

私の気持ちを知っていますよね?

こんなに優しくしてくれて、私の気持ちをどう思っているんですか?

今日は帰るよ。

また、良くなったらゆっくり話そう。葉山はそう言って帰って行った。

ある日、葉山が演劇の練習を休んだ。演劇の練習が亡くなった時間を利用して、泉は映画を観に行った。何時間も映画館にいた。映画館を出た時に、泉は葉山からの着信とメッセージに気がつく。

お酒に酔ってしまって・・・

雨が降るなか、駐車場の車を止めて、酒の酔いをさましている葉山のもとに泉はいった。

来てくれたんだ?

映画ナラタージュあらすじネタバレ、葉山の過去

その日、何があって酒を飲んだのかを葉山は泉に話し始めた。その日、何年かぶりに妻の父親から連絡があり、義父と会った。妻のことを深く考えないまま、自分の母親との同居を決めた事が原因で妻の心が病んでしまった。

そんな時に母親と同居していた家の倉庫に妻が火をつけた。放火だった。しかも、母親が家にいるのを知っているのに家にも火をつけるつもりだったという。妻は裁判で執行猶予付きの実刑となっていた。その執行猶予の期限が迫るなかで、妻は明るさを取り戻しているそうだ。

事件後、妻は東京の実家に別居して、葉山に会うことを禁じられていたが、最近は明るさを取り戻し、葉山に会ってみようかと話をするまでに回復しているとのこと。義父は葉山に東京に戻ってこないかと話をするために葉山を呼び出したのだった。

泉は葉山先生に寄り添い、家まで一緒に行った。泉は自分自身を抑えきれず、葉山先生にキスをする。葉山の家に行った泉は、葉山がまだ妻と離婚していないことを知ることになる。

先生は、私に奥さんとは別れたと言ったのに、本当は別れていない。

ごめん。。。

 

映画ナラタージュあらすじネタバレ、泉と小野が結ばれる

学園祭の演劇の本番が終わった。この先、このメンバーみんなで集まることはない。泉は打ち上げに行かなかった。小野は泉を自分の京都の実家に誘った、泉と小野は打ち上げには参加しせずにそのままのバイクで小野の実家へと向かった。長野から東京に戻る日。バスに乗る前に泉から言った。

小野君、私と付き合ってくれますか?

小野はすぐに泉の気持ちに応え、泉と小野は付き合い始めた。小野は「工藤さん」から「泉」と呼ぶようになった。しかし、小野は忙しく、泉と会えない日が続く。それでも予定をあわせて一緒に出掛けたり、一緒に過ごす時間が増えるにつれて、少しずつだが泉は少しづつ小野のことを好きになっていった。

小野はどんどん不安な気持ちを募らせていく。それは、泉はまだ彼氏である小野を「小野君」と呼んでいたからだ。ある日、泉が小野君の家で寝ていた時、葉山先生から泉に電話がかかってきた。話の内容は大したことではないが、小野は嫉妬で繰りそうになり、精神的に不安定になっていった。

泉の携帯の履歴を見て、葉山との通話について細かく内容を聞いたり、束縛しようとしたり、急に不安になって謝ったり。とうとう、泉が嫌がっているのに、無理やり体を要求したりもした。泉は、小野の一方的な行為に対して、ただただ体が振動するのを感じているだけだった。

そんな時に、泉は夜道で知らない男にあとをつけられることがあった。なんとも怪しい男で、キャリーバックをガラガラと引き、泉が逃げ回り普段の道と違う道を通ってもついてくる。恐怖を感じた泉は小野に電話したが、小野は来なかった。それどころか、小野はその時の電話で泉に対して嫉妬の言葉を吐く。泉は知らず知らずのうちに葉山先生の家に向かっていた。

「もし、いま泉のところ行ったら、もっと僕を好きになってくれる?」

「小野君、どういう意味?」

会話の途中で泉の携帯電話の電池が切れて通話が途切れた。

そのまま、泉は葉山の家に行ったが、葉山はいなかった。家の前で座り込んで葉山を待った。帰ろうとしたとしたその時、葉山が返ってきた。

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「僕に連絡をくれればすぐに迎えに行ったのに」

「小野君が来ないからって、あなたに来てくれだなんて…」

「言えばいい。僕はいつでも飛んでいく」

「何で今さらそんなことを言うの?」

「今さらじゃない。僕はいつでもそう思ってる」

「だって私が別れを告げた時も、小野君と付き合ってるって言った時もあなたは平気そうにしていて」

「平気なわけないだろうっ!」

葉山先生は大声で言った。この大声に泉は驚く。

「僕は、小野君といた方が幸せになれると思った。君が幸せなら僕の独占欲なんてどうでもいい」

「そんなこと言わないで。もう遅いよ、葉山先生」

「仕方ないんだ、僕は君の求めるものを何一つ与えることが――」

今度は泉が怒った。

「あなたは結局、自分が一番かわいいだけじゃないですか!

まだ奥さんを愛しているんでしょう?

あなたが私を苦しめるんです」

泉は葉山の家からタクシーで帰る途中、手帳に挟んでいた葉山への手紙や、葉山と一緒に写った写真を破いて捨てた。

小野の部屋で寝ている深夜、突然泉の電話が鳴った。葉山先生からだったので出ないでいたが、何度も何度もかかってきたので、小野が電話に出ろといった。泉が電話に出ると言ったすぐに行きます!泉と小野が一緒にが病院に駆け付けると、すでに葉山や演劇部のみんなが病室の前にいた。

映画ナラタージュ、柚子の事故

柚子は集中治療室に入っていて、容体は思ったよりはよくないらしい。原因は一年前に起こった暴行事件、柚子は知らない男に性的に暴行され、そのことを1人で抱え込んでいたという。葉山先生も気にかけていたが、泉のときとは違い、柚子を救うことはできなかった。

柚子は自分の気持ちや抱えていたものを手紙に書いて黒川に渡していた。集中治療室の前で手紙を柚子の母親に渡して読ませた。柚子の母親は声を上げて泣いた。深夜、病院を出る時に見た葉山の後ろ姿は、とても淋しそうに泉には写り、葉山に助けを求められているように見えた。。

泉は病院を出て、小野と一緒にタクシーで小野の家に戻った。小野の家の前でタクシーをおりたとき、泉は立ち止まり小野に言った。

「小野君、ごめんなさい。私、葉山先生のところに戻りたい」

泉は小野君に別れを伝えた。

「私はもう、小野君とは一緒にいられない」

小野は泉を罵り、土下座させ、涙をも流して引き留めた。

「なにもいらないんだよ。ただ泉が一緒にいてくれればいいんだ」

「一緒なんだよ。小野君がそう言ってくれるのと同じ気持ちで、私は葉山先生を見てる」

小野は泉に自分が作ってプレゼントした靴を、脱がせた。泉ははだしのまま葉山がいる病院へ向かう。小野の身体中から力が抜けた。泉が葉山先生のもと戻ると、葉山先生は土下座をして汚れ、ケガまでしている泉の姿を見て驚いた。泉が

「転んだんです」

「そういえば君、小野君は?」

「別れたいって言ったんです。あなたに呼ばれている気がして」

 

柚子を救えなかったことを後悔して葉山は泣いた。泉は葉山先生の手を握った。歩道橋から飛び降りてから3日後、柚子は息を引き取った。葉山は妻の処に戻る事を決めた。そして、泉と海辺を歩きながら、そのことを伝えた。同時に今までの気持ちも伝えた。

妻が放火して事件を起こすようになったのは自分が原因だということを公開している。気力を全て失った。そんななか、泉が葉山を頼りにしてくれることで気力を取り戻していた。葉山は、泉の樹もしに逃げ込んでいたことを話して、それは泉への恋ではなかったことを伝えた。泉は、これが別れを意味していることを理解した。

最後にもう一度、先生の家に行っていいですか?

泉と葉山は葉山の家で時を過ごし、身体が結ばれた。

映画ナラタージュ、ラストシーン

別れのまえ、葉山は父親が残したアンティークの懐中時計を泉に渡した。

泉は路面電車に乗り帰路についた。電車が走り出し、ボーっと窓の外を眺めていると、道路に葉山が立っているのが見えた、泉は走りすぎる電車の中から葉山の姿を追いかけて見る。眼には涙があふれてきて止まらない。そのまま、葉山の姿は小さくなっていく。

泉は会社で残業をしている間に机につっぷして寝ていたようだ。眼から涙がでている。そう、泉は会社の机で寝ている間に、葉山とのことを回想していたのだ。

 

会社の同僚が言う、

悲しい夢を見ていたようですね。

 

その懐中時計のウラに刻印があるけど、なんて書いてあるかわかります?

 

“幸せになってほしい”

 

ナラタージュのあらすじ、ネタバレ 終わり

映画ナラタージュ、感想

以下の冒頭シーンから「ナラタージュ」の回想話が始まります。

以上、映画化された「ナラタージュ」のあらすじ、ネタバレでした。冒頭のシーンが結末になっていて、そこから回想話(ナラタージュ)が始まる構成になっています。とにかくせつない純愛ドラマですね。ほぼ原作と同じですが、原作にあって映画に無い部分もあります。原作を読んでから映画を観ると、一層楽しめるかもしれません。逆に映画を観てから原作を読んでも面白いと思います。グッと話しの中に引き寄せられてます。恋愛好きはもとより、そうでもない人も原作を一気に読み切ってしまうのではないでしょうか。映画も始終グッと引き寄せらせます。

関連記事 → 原作ナラタージュのあらすじ、泉と柚子はどうなる!?

 

主演の松本潤さんと有村架純さんはもちろんなのですが、嫉妬にもがき苦しむ小野を演じた坂口健太郎さんが重要な役どころだと思います。

映画上映後、舞台挨拶が行われましたが、挨拶に来たのは松本潤さん、有村架純さん、坂口健太郎さん、大西礼芳さん、古舘佑太郎さん、行定勲監督でした。では、皆さん口をそろえて言っていたのは「悶絶(もんぜつ)という言葉でした。悶絶の意味はもだえ苦しむことだそうです。してはいけない恋をして、もどかしくて苦しい気持ち、そして嫉妬や葛藤があったりと人間の気持ちの複雑なところが盛り込まれているから、「悶絶」を意識して演技をしていたのでしょう。

舞台挨拶での質問の中では、「忘れられない人、出来事」はなにかということがありました。これに対しての皆さんの答えは以下です。

松本潤さん:家族を含めて大きな影響を受けたひと、例えば中村勘三郎さん有村架純さんお母さんのちらし寿司。かぜをひいて回復した空腹時に食べたちらし寿司が忘れられない、坂口健太郎さん、お父さんが泣いているところを見た時大西礼芳さん美空ひばりさん、行定勲監督:イカ団子。台湾で食べたイカ団子がおいしくて忘れられないそうです

最後に全員で、雨水が入った樽を使って鏡開きをして、挨拶を締めくくりました

最後までお読み頂きまして、有難うございました!

 

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