2015年発刊の小説「火花」が映画化され、2017年11月23日に映画が公開されました。ここでは、映画「火花」のあらすじとネタバレ、結末はどうなるかとともに、映画「火花」のわかりやすい感想についてお話していきたいと思います。お笑い芸人である又吉直樹さんによって小説「火花」が執筆され、発刊食後からベストセラーの仲間入りをしました。又吉直樹さんは、お笑いコンビ「ピース」で活動していますが、本が大好きなお笑い芸人としても有名で、芥川龍之介の大ファンだそうです「火花」は、又吉直樹さんにとって初めての作品ですが、お笑い芸人が書く小説だから何かと話題を集めました。小説の発売直後に増版されるくらいの話題や人気ぶりでした。第153回芥川龍之介賞の受賞作に輝くなど、素晴らしい結果も出しました。
「火花」は2016年にはTVドラマ化され、Webドラマとしてネット配信されました。翌年の2017年にはNHKで編集版のドラマが放送されるなど大人気でした。そして、新しいキャストに変更した形で映画化が決定しました。ついに2017年11月23日に公開され、話題作として注目されています。ここでは、この「火花」のあらすじとネタバレそして結末はどうなるか、映画「火花」のわかりやすい感想を含めてお話してしたいと思います。これは、あらすじ、ネタバレになりますので、知りたくない方はご注意ください。
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火花 あらすじとネタバレ
↓↓↓↓ここからはあらすじ、ネタバレですのでご注意ください↓↓↓↓
お笑いコンビにスパークスを結成したが、全く売れないお笑い芸人として下積み生活を送っている徳永。そんな時、仕事の営業で訪れた熱海の花火大会で、先輩お笑い芸人のお笑いコンビあほんだらとして活躍している神谷と出会います。徳永は「俺(神谷)の伝記を書く」という条件つきで、天才ともいわれている神谷の弟子になることになりました。
その日から徳永は神谷との日々をノートに書き綴ることになったのです。神谷は徳永より4歳年上で、人間味はありますが人付き合いが悪い神谷ですが、徳永を弟子に迎えてから心を開くようになり、お笑いの芸を伝授するようになっていきます。
神谷は、大阪を拠点に芸人をやっていたが、見切りをつけて上京しました。そこで真樹という女性とヒモ同然で同棲し、芸人を続けていた。
徳永は、お笑いやバラエティ番組などに出演するようになります。バイトを続けながら、若手芸人が出演する舞台に立ち続けて地道な努力を続けます。そのために相方とのネタ合わせをする日々を送っていました。
美容師の知り合いに頼まれ、髪を染める練習台になったりもしました。そこで、たまたま銀髪になったのをきっかけに、銀髪は徳永のトレードマークとなったのでした。
徳永は漫才番組にも出演できるようになりました。深夜番組を始め、ネタ番組に次第に呼ばれるようになった。少しづつだが、次第に人気も上がりはじめて、収入も増えていった。一方、神谷は相変わらずテレビ出演することもなければ、売れないままだった。テレビや舞台を始めとするお笑い界で神谷の姿を観ることはなかった。
そんななか、神谷は同棲相手の妊娠を機に芸人を辞めて、10年目にしてお笑いコンビを解散することになりました。
徳永もまた、芸人を辞めることになりました。神谷は、バイトせずお金がないにもかかわらず、後輩芸人に食事をおごるといった生活を続けたので、借金が膨らんでいた。その結果、金策に走り回る必要がでてきてしまい、そうそう行方をくらませてしまいます。
神谷は自己破産をすることによって、ようやく落ち着きを取り戻したころには、徳永が芸人を辞めていました。
神谷はその頃になって連絡してきたのですが、神谷の変貌ぶりに徳永はひどく驚きます。自分では面白いと思っていて、神谷は豊胸手術を受けて、いつのまにかFカップになっていたのです。神谷は、「キャラクターに勝るものはない」と考えて豊胸手術を受けたのでした。Fカップになった神谷は、
「オッサンが巨乳だったら面白いやろ」
とあっけらかんと言って笑っていた。ところが、「性同一性障害などで苦しんでいる人などもおり、到底、世間に受け入れられるわけがない。そのような姿でテレビに出られるとは思えない」と徳永から指摘され、神谷は自分のしてしまったことの重大さに気づいて、後悔しはじめるのでした。
徳永と神谷は、ふたりが出会った熱海へ温泉旅行に出かけました。そこで、素人が参加する型の漫才大会があることを知り、出場を決めます。そして、そこから大会に向けてネタ作りを始めた神谷を見て、徳永は
「生きている限り、バッドエンドはない。僕たちはまだ途中だ。これから続きをやるのだ」
と思い、決意を新たにするのでした。そんな神谷は徳永に、
「おい、とんでもない漫才思いついたぞ」
というのでした。
以上、映画の「火花」あらすじ、ネタバレでした。
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火花のキャスト
お笑いコンビ「スパークス」のボケ役の徳永ですがドラマでは、林遣都さんが徳永を演じました。林遣都さんはは、1990年12月6日滋賀県出身。中学在学時の2005年にスカウトにより芸能界入り。2007年に映画『バッテリー』で俳優デビュー。初主演のながらも、演技の評価は高く、日本アカデミー賞では新人賞を受賞して注目を集めました。
映画では、菅田将暉さんが徳永役を演じます。菅田将暉さんは、1993年2月21日大阪府出身。2008年に行われた「第21回 ジュノンスーパーボーイコンテスト」でファイナリストに選ばれ、芸能界入りしました。2009年に特撮ドラマ『仮面ライダーW』で俳優デビュー。最少年での仮面ライダー役で注目されました。2013年には映画『共喰い』で主演を務め、日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞しました。
神谷についてですが、ドラマでは波岡一喜さんが神谷を演じました。波岡一喜さんは、1978年8月2日大阪府出身。2004年に映画『パッチギ!』で、モトキ・バンホー役として出演しました。その後、特撮ドラマ『幻星神ジャスティライザー』で悪役の神野司郎/デモンナイトを演じたり、Vシネマに出演したりと活躍の場を広げます。2014年にNHK連続ドラマ小説『ごちそうさん』に出演することで、広く知られるようになり、注目されました。その後、ドラマ『火花』の神谷役に選ばれ、人付き合いが悪く、芸人の間で悪名高い天才肌芸人を演じました。
映画では、神谷役を桐谷健太さんが演じます。桐谷健太は、1980年2月4日大阪府出身。高校卒業後に大学進学のため上京します。そして、俳優養成所「アクターズクリニック」に入所して演技を勉強します。2002年にドラマ『九龍で会いましょう』で俳優デビュー。2008年にはドラマ『ROOKIES』に出演して、熱いキャラクターを熱演して一斉に注目を集めました。
2015年には、KDDIのCMに浦島太郎(浦ちゃん)役として出演して、「2015年度CMタレント好感度ランキング」男性部門1位を獲得します。CMソング「海の声」をリリース、初アルバム「香音-KANON-」も発売するなど音楽方面でも活躍して、第67回NHK紅白歌合戦出場を果たしました。
神谷の同棲相手の真樹については、ドラマで門脇麦が真樹役を演じました。
門脇麦は、1992年8月10日東京都出身。高校卒業後に芸能界デビュー。2011年にドラマ『美咲ナンバーワン!!』で女優デビュー。2013年には、初主演映画『スクールガール・コンプレックス』で映画デビュー。2014年に映画『愛の渦』でセクシーシーンを演じたことでも大きな話題となりました。「第36回ヨコハマ映画祭」で最優秀新人賞、「第88回キネマ旬報ベストテン」で新人女優賞なども受賞しています。
映画では、木村文乃が真樹役を演じます。木村文乃は、1987年10月19日東京都出身。2004年に映画『アダン』のオーディションに参加し、ヒロインに選ばれ芸能界デビュー。2006年、映画『風のダドゥ』に初主演して映画デビュー。2006年NHK大河ドラマ『功名が辻』でドラマ初出演して、名を広め注目を集めます。その後、2011年くらいまで女優活動を一時休止しますが、復帰後には再び注目を集めています。
火花のわかりやすい感想
お笑いコンビのふたり、徳永と神谷のふたりで繰り広げられるやりとり。お互いがお互いよりもさらに面白く、上にいこうとする掛け合いに火花が散っているように思えます。神谷が徳永を弟子として迎えます。
ふたりは相方同士でありながら、同時にライバルでもある。そんな雰囲気を感じさせます。相方として、そしてライバルとして火花を散らせながらさらに面白いネタを作りこんでいくふたり。熱海の花火大会、そして熱海での素人お笑い大会があるのも「火花」というバチバチとしてタイトルから来ているのかもしれません。
原作者である又吉直樹さんの先輩でもある、お笑い芸人の板尾創路さんがが映画『火花』で監督を務めました。このことに原作者の又吉直樹さんも喜んでいますし、豊田利晃さんとの共同制作だったことも大きいと思います。
豊田利晃さんは、2014年に公開された『クローズEXPLODE』で監督を務めましたし、又吉直樹さんが「東京で1番最初に好きになった人」と言うほど親しい人であることが映画「火花」が無事に出来上がった背景にあるようです。
板尾創路さんの最終的な目的のひとつに、映画出てくるお笑いコンビ「スパークス」と「あほんだら」をとも、実際のM1グランプリに出場させることだそうです。そんな大きな目標や想いが十分に入った良い作品になっていると思います。
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