高校野球西東京代表は、国学院久我山高校が28年ぶりの甲子園出場となりました。
西東京地区には、早稲田実業や東海大菅生など強豪校がいくつもあり、勝ち抜くことはとても大変です。
選手と共に戦った国学院久我山高校の尾崎監督とは、まだ若い監督だそうです。
どんな経歴の方なのでしょうか。そして、どんな指導で生徒たちと戦い、強豪校に打ち勝ってきたのでしょうか。
また、甲子園出場を決めた国学院久我山高校の注目選手一覧もご紹介したいと思います。
目次
国学院久我山高校野球部の監督経歴!
国学院久我山高校は、東京都杉並区にある私立の共学高校です。
文野球部だけではなく、ラクビー、サッカーなど陸上と全国レベルの大会に出場しています。
また、有名大学へ進学実績のある高校としても知られています。
キャッチフレーズは、「きちんと青春」まさに、文武両道を掲げる高校です。
もともと西東京地区では、野球が強い名門校でした。過去には甲子園に出場校経験もあります。
しばらく甲子園出場は、遠ざかっていましたが、28年ぶり3回目の出場を決めました。
国学院久我山高校の野球部監督は、尾崎直輝さんという方です。29歳という若さです。
そのため、特に目立った経歴や実績もありませんでした。
尾崎監督は、高校時代に肩と腰を痛めたため、裏方としてチームを支えてきたそうです。
大学は、国学院大学に進学しました。しかし、野球部には入部していません。
高校でそのままコーチをつとめていたそうです。
2013年大学卒業後、教員として国学院久我山高校に採用されました。
そして、野球部の監督に就任しました。このとき、まだ23歳だったそうです。
しかし、選手たちとも年齢が近く、同じ感覚を共有できる監督だったようです。野球の方針は、選手を主体にした「考える」野球です。練習では、どんな1つのプレーに対しても必ず、選手たちに考えさせることにしているそうです。熱血指導ではありますが、常に生徒目線を忘れない指導をされています。ふだんは国学院久我山高校の体育の教師をされています。もちろん、授業や生徒に対する生活指導も熱い先生とのことです。
国学院久我山高校野球部、甲子園注目メンバーの一覧!
ここからは、国学院久我山高校野球部、甲子園注目メンバーの一覧を見てみたいと思います。
まずは宮崎恭輔選手。背番号2番、1年生のときからベンチ入りをして活躍してきました。
準々決勝の早稲田実業戦では、劇的なサヨナラ満塁ホームランを打って、勝利を決めました。
決勝戦の創価高校戦では、初回タイムリーを放し、チームに流れを作り、優勝に貢献しました。
さすがの4番の活躍ぶりを見せてくれました。
2018年度には東京都選抜の代表に選ばれて、海外遠征試合でキューバに行っています。
ここ1番の勝負強さは、プロからも注目されているそうです。
中沢直之選手背番号17番、中沢智之選手背番号3番。今大会注目の二卵性双子の兄弟です。
兄の直之選手は、西東京大会では出場の機会はありませんでした。
3塁コーチャーと伝令係をつとめました。
しかし、主将としてチームをまとめ、全力を尽くしてきました。
弟の知之選手は、一塁手として決勝戦で決定打を打ち、優勝に貢献しました。
兄弟で、小学生のころから同じチームで甲子園を夢に野球を続けてきました。
直之選手が捕手で、智之選手がピッチャーとしてバッテリーを組んだ時期もあったそうです。
一緒に甲子園を目指すために同じ高校に入学しました。
卒業後は、それぞれ別の道に進むそうです。
兄弟で野球ができる最後の機会となりました。
夢をかなえる最後の夏となります。
国学院久我山高校とは?
国学院久我山高校は、東京都杉並区にある中高一貫の私立高校です。
共学になりますが、男女別学というめずらしいスタイルをとっています。
通常授業は、男子部、女子部に分かれは別棟で授業が行われています。担当する教師たちも男女の担当があります。
図書室やカフェテリアは共通で使用しています。
学校行事は、運動会や文化祭は男女一緒に行いますが、修学旅行等別々になっています。
おもしろいのは、井の頭線久我山駅を降り、学校までの道のりも、男道と女道と通学路がわかれているそうです。
しかし、いざ野球部の応援ともなれば、男子部、女子部が一丸となって応援する団結力をみせてくれました。
私立で野球の強い高校といえば、立派な設備を備えているところも多いです。
しかし、国学院久我山高校の野球部の環境は決して恵まれたものではありません。
グランドは狭く、しかもサッカー部やラクビー部と共有です。練習時間も1日2~3時間と少ないそうです。
学校のバスもなく、電車で遠征とごく普通の部活スタイルなのです。
国学院久我山高校の目標は、甲子園で1勝することだそうです。
出場経験はありますが、今だ勝ったことがありません。
ぜひ甲子園初勝利をしてほしいですね。