芸能人お受験2018 慶應幼稚舎に合格は誰なのかをくわしく⁉

今年2018年の芸能人お受験組のなかで慶應幼稚舎に合格したのは誰なのでしょうか。

お受験の世界では難関度ナンバー1と言われる名門、慶應幼稚舎。

芸能界のお受験組のなかで、この難関校のお受験を制した芸能人はいったい誰か。

そして、どうやって合格をしたのでしょうか。

芸能人のお受験状況とともに、慶応幼稚舎のお受験の試験である、「考査」についてお話ししたいと思います。

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慶應幼稚舎にお受験とは⁉

慶應幼稚舎、言わずと知れた日本屈指の名門校ですよね。

東京都渋谷区の天現寺交差点近くにある小学校で、幼稚舎といっても幼稚園ではありません。

一度、合格すれば慶應義塾大学まで無試験でエスカレーター式に進学できるのです。

もちろん進級、進学の条件をクリアすることが必要ですが。では、その慶応幼稚舎に合格するのはどのくらい難しいのでしょうか。

慶應幼稚舎の募集人数は、男子96人、女子48人の合計144人前後が通常の募集枠になることが多いです。

これに対して、1,500人を超える願書の出願があるのが、毎年の通例になっています。

通常の倍率は、だいたい10.5倍～11倍くらいになるようです。

毎年7月初旬に学校説明、入学説明会が開かれていますが、2週間にわたって行われる週末土曜日の午前午後の枠を得るために、長蛇の列が作られます。

特に説明会の第1回となる、初日の午前の部は大変なこのになります。

普段にも増して、朝から長蛇の列ができます。慶応幼稚舎が学校内部を一般向けに公開するイベントはこれ以外に一切ありません。

実際に校舎などを見学することができる、この説明会はとても貴重な機会ですね。。

説明会参加者は、その年に受験する、幼稚園年長に当たる子ども以外にも、まだ生まれたばかりの乳児から、翌年の受験組である幼稚園年中の子ども保護者もたくさんいます。

特に入場制限は設けられていないために、いろいろな人たちがこの説明会に参加するのです。

この説明会で出願書類の配布日や、その他の予定が発表されます。

10月1日の当日消印有効が願書の締め切りになるのですが、その締め切りまでに願書の内容をどう書くのかの作戦を練るのです。

説明会でも願書についての話をするのですが、この話をもとにして願書作成作戦会議が、各家庭で行われるようです。

願書の書き方だけで、何冊もの本が出版されているくらいなのです。

慶応幼稚舎は、横浜にある横浜初等部と事情がことなり、願書を出せばだれでも受験が可能です。

横浜初等部は、2013年に開校した学校で、慶應幼稚舎と教育方針や進学先が違うので、同じ慶應系列学校とはいえ別の学校なのです。

願書には、保護者の年齢・職業・出身校などは記入できないことになっています。

これは、個人情報保護が理由と考えられています。

保護者のなかで、自分の学歴や経歴をアピールしたい人は、備考欄に出身大学や会社名、役職名を書く人もいるようです。

ただ、そのアピールがどこまで考慮されるかは、また別の話ですが。

願書の自由記述部分には、慶應ならではのユニークな記入項目があります。

それは、福沢諭吉の「福翁自伝」をどういうふうに理解しているかを聞かれるのです。

慶応幼稚舎の使命である「慶應義塾子弟のための学校」がよく表れていますね。

親子何代にわたって慶應幼稚舎の出身、卒業生ともなれば「息子には、3代目の塾魂が流れていることを確信しております」なんてコメントを願書に書く保護者もいいます。

受験では、保護者面接がないので、願書の中でのアピールによって保護者の「思い」を伝える人多いそうなのです。
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慶應幼稚舎のお受験、「考査」とはどんなもの⁉

実際の試験はどうなのでしょうか。

慶応幼稚舎では、試験のことを「考査」といいますよね。

試験内容は大きく3つのパートに分かれているのです。

考査にかける時間は1時間30分で、体操テスト、行動観察テスト、そして絵画、製作テストをこなしていきます。

他の学校との大きな違いがこの考査の内容にあります。

なぜ、幼稚舎はペーパーではなくて、このような内容の試験なのでしょうか。

また、どうやって子どもの能力を判断しているのでしょうか。

考査の中で、一番最初に実施されるのは、体操テストでて、模倣体操やサーキット運動が含まれています。

模倣体操は、先生の指示どおりに、指折り、膝屈伸、前後屈、左右体伸ばしをして、その場でケンケン、飛行機バランス、前後腕回しなどを行います。

月齢による違いや影響はほとんどないようです。

サーキット運動では、ひとりの先生の説明を聞きながら、別の先生がお手本を見せます。

試技は3回で、流れは次のようになっているようです

スタートラインに並んで、ひとりづつスタートの枠にはいる。

先に引いてあるラインまで走って、ゴム飛びをする。次のラインまで走って、カゴの中のボールをけべに向かって投げます。

跳ね返ってきたボールをかごに戻します。

コーンを回って、次のそのまた次のラインまで走ります。

ゴールの線を越えてから歩いて、スタートの列の一番後ろに並ぶ。

スタートの時は正座、長座、仰向け寝になるなど、その時々で指示の内容が変わります。

多くの受験塾では、最初に発表された「お約束」（例：線を踏まない・お友達を抜かさないなど）を守ったり、指示通り動くことができると評価につながると説明しています。

運動能力として早い、上手いばかりではなくて、取り組み姿勢も評価の対象になっているようです。

体操の次は行動観察テストになります。

実際に行われた集団行動観察ではゲーム形式の「ボール送りゲーム」と「自由遊び」がありました。

「ボール送りゲーム」では、6～7人くらいのグループを3つほど作ります。

そこで、みんなで手をつないで輪を作って、ボールドッジボール、スポンジボール、テニスボールなどのいろいろな種類のボールを回していくのです。

先生の合図で内側や外側、時計回り、反対回りになったり、ボールの数や種類が増やしていくなどの変化を加えていく行動になります。

もう一方の「自由遊び」では、10～15種類のおもちゃが置いてあって、先生に自由に遊んでくださいと言われます。

おもちゃにはナイフを入れて、当たると黒ひげが飛び出していく、「黒ひげ危機一発」などが置いてあります。

この行動観察では、子供たちの「素」の姿が見られるといいます。

保護者や受験塾などからのお受験対策で鍛えられた姿より、心から楽しんだり、周りの子供たちと遊んだりできるか。

集団遊びに参加できているかなど、子どもらしさを見られているといいます。

同時に、お友だちと譲り合いができるかなど、協調性、傾聴力も同時に見られているそうです。

考査の最後は絵画、製作になります。マットに並んで、先生のお話を聞く。お話の内容の例は以下のような感じだそうです。

妖精さんがある森の中にいました。妖精さんはいつも“人間の国に行きたいな”と思っていました。そこである日、女の子の姿になってこっそり森から出て行きました。妖精さんがしばらく歩いていくと、普段は見ることができないポストやブランコを発見しました。途中で通りかかった公園で、お弁当を食べている子を見つけて妖精さんも“お弁当を持ってくればよかったな”と思いました。

このお話をした後で、子供たちに質問をするそうです。

妖精の女の子にあなたの好きなお弁当を持っていくとしたら、どんなお弁当を作りますか？　それを作ってください。

そういって、試験会場の真ん中に置いてある、8色の色画用紙を使ってお弁当を作らせるのです。

先生からは色画用紙を1回しか取りに行ってはいけないと言われいます。

紙を用意すると、先生がお手本を見せる。紙をくしゃくしゃにして丸めたり、筒を作ったりします。

子どもたちは、個人机に移動をし、机の上に置いてある用具を使って「お弁当」をつくるという内容です。

以上が3種類の考査の内容です。